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二重 被爆者 と 父の苦しみ………

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最後の二重被爆者 」長崎市で記録映画を上映


広島と長崎で2度原爆に遭った「二重被爆」を追う記録映画「ヒロシマ ナガサキ 最後の二重被爆者」の上映が9日から、長崎市万屋町の長崎セントラル劇場で始まった。二重被爆した山口彊(つとむ)さん(1916~2010年)の孫で、映画にも出演している原田小鈴さん(44)は「たくさんの人に見てもらい、二重被爆について知ってほしい」と期待している。


 映画は、二重被爆を15年撮り続けている稲塚秀孝さん(68)による3作目。山口さんの証言活動を振り返るほか、被爆当時8~15歳だった3人の男女に体験を聞いた。山口さん亡き後、原田さんら遺族が語り継ぐ様子も紹介している。


 原田さんは「継承も作品のテーマになっている。なぜ被爆者じゃない人が証言するのかと言われることもあったが、風化させないために語り継ぐことが大事だと思う」と話している。



アサデジより転写( 長崎版 ↑ ↓


父の苦しみ語り継ぐ 平和祈念式典で沖縄遺族代表

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9日に長崎市平和公園であった平和祈念式典に、沖縄県の遺族代表として石川元泰さん(65)=豊見城市=が初めて参列した。昨年10月に亡くなった父・元二(げんに)さん(享年94)に代わり「おやじの苦しみを語り継いでいきたい」と語った。


 石川さんが、原爆について父から聞いていたのは香焼島の造船所からきのこ雲が見えたこと。そして死体の山をたくさん見たこと。その二つだけだった。


 自分から深く聞かなかったのは、父が被爆による大病もしておらず、深刻に考えてなかったからだ。「20代後半まで、おやじの被爆地が広島か長崎かもわからなかったくらい」

 先月、法事で会った親戚は、父が爆心地付近で遺体処理に携わっていたと教えてくれた。沖縄の被爆者証言集に父が証言を寄せているのもわかった。初めて聞く話に言葉がでなかった。


 式典の前日、原爆資料館を初めて訪れ、爆心地被爆者の映像を見た。父もこの惨状に触れていたのかもしれない。どんな思いで遺体の処理をしたんだろうと考えると恐ろしくなった。


 こんなつらい体験をしながら、なぜ自分たちに伝えてくれなかったのか。「もっと話を聞いておくべきだった」と後悔した。


 式典には、被爆を直接知らない世代がたくさん参加していた。「語り継がないと、核兵器の恐ろしさは伝わらないし、なくならない。おやじが見た長崎を語り継がないといけない」。沖縄に帰ったら、まずは自分のきょうだいに長崎で見たことを話すつもりだ。



by tomoyoshikatsu | 2019-08-11 05:59 | 被爆者関係の…