東北初 冠動脈手術でロボット
病院では、より正確な治療を行えるとして、今後実例を重ねたいとしています。
これは18日、岩手医科大学付属病院循環器医療センターの森野禎浩教授と肥田頼彦助教が会見して明らかにしました。
それによりますと今月12日、心臓病の60代と70代の男性患者2人に対し、血管に細い管のカテーテルを挿入して狭くなった冠動脈を広げる手術を行った際、補助ロボットを使用して無事に成功したということです。
具体的には、血管に挿入されたカテーテルに、それを広げるための数ミリ単位の細かい器具を入れる作業を補助ロボットを使って行ったということです。
従来は医師が患者のそばでカテーテルの位置を確認しながら、手術を行っていましたが、補助ロボットは1ミリ単位での操作が可能で、より正確な治療を行えるということです。
冠動脈を広げる手術で補助ロボットが使用されるのは、岩手医科大学付属病院が全国で3番目で、東北では初めてだということです。
執刀した森野教授は、「今回の手術法は患者の負担軽減につながる。今後実例を重ねていきたい」と話しています。