民進!希望!立憲!三党分裂原因???


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 民進党の前原誠司代表(当時)が希望の党への合流を決めた昨年9月26日の小池百合子東京都知事との密談。トップ会談への同席をこれまで認めていなかった連合の神津里季生会長が朝日新聞のインタビューに応じ、民進、希望と立憲民主党の3党に分裂するきっかけになった政局の内幕を語った。

 ――トップ会談に立ち会った経緯は。

 ログイン前の続き「9月26日に連合本部で『民進党として公認を出さず、希望の党で公認を受けて出る』と説明を受けた。『3人で会う』という話は前原氏から連絡が来た。政党間の話なので普通なら前原氏を通じてでいいが、あまりにも時間がない、連合と民進の間では衆院選の政策協定の中身を固めていた。その中身を丸ごとのめるのかどうか、確認しないといけないので、私も直接行くことを決めた」

 ――最初に合流を聞いた時にどう思いましたか。

 「われわれも1強政治はダメという願望があるので大きく物事が動く可能性を感じたが、本当は選挙協力ですませられないのかとも思っていた。『党名も全部、向こうのものになるのはどうにかならないか』と前原氏に言ったが、困ったような顔をしていた。乱暴な話だが、野党の寝首をかくような衆院解散であり、賭けだと思った。『座して死を待つことはできない』と前原氏も言うし、『死を待て』と言う立場にはなかった」

 ――3者会談では、政策協定をのめるかの確認をしたのですか。

 「確認したことにはなっていない。協定書を渡して、『これと同じ内容で協定を結べれば応援できます』と言い、10月4日の連合定期大会に合わせた調印式に来られるかたずねた。そしたら、小池氏は手帳を取り出し、『行けます』。脈ありと思った。小池氏からしたらのめると思っていたのだろう。連合の政策協定書には安全保障や憲法は入っていない。ただ、小池氏は協定書を見て『わかりました』とは言っていない」

 ――見通しが甘かったのでは?

 「結論を急いでその場で丸ごと支援としなかったことはむしろ良かった」

 ――26日の会談では、民進党候補者を全員公認するかどうか、という詰めた話はなかったのですか。

 「民進党籍を持ったまま希望から公認をもらう『二重党籍』の問題にほとんど費やされた。二重党籍は前原氏が求めていたが、小池氏は、選挙互助会と思われてはいけないという見え方を気にしていた。それが排除発言にもつながったのだろう」

 ――神津氏は3者会談の中で「排除の論理」という言葉を聞きましたか。

 「排除という言葉はない。小池氏は『世の中から選挙目当てと見られたら両方とも沈んでしまう』と言っていたが、私は『結果として(民進)丸ごとでもいいじゃないですか』とまで言っている。だけど小池氏は『やっぱり憲法、安保については』と言うので、前原氏は『憲法は民進もしっかり議論しているし現実的だ。具体的には改めてやりましょう』と言った」

 ――「連合がお墨付き」と受け止めて合流に賛成した国会議員もいた。もっと手順を踏むべきだったと思いますか。

 「手順というより交渉の問題だったと思う。最初は、自由党小沢一郎代表も一緒だと前原氏に聞いていた。剛腕と呼ばれた小沢氏が交渉にいたらもっと違っていたと思う。選挙までの時間が限られ、手順を踏むことは難しかった」

 ――いつごろから軌道修正すべきだと思うようになりましたか。

 「衆院解散翌日の29日は金曜日。土日の活動は貴重なので、希望からどれだけ出られるのか、29日中に示すよう、前原氏に電話をかけたが、なかなか答えがない。その一方で、小池氏の『排除』発言や出所不明の排除リストなども出たので、たまりかねて、30日の昼に民進党本部に行った。私は『このままではダメじゃないか。無所属で出ざるを得ない人を救うためにも、民進党の名前で選挙に出られるようにして下さい』と単刀直入に求めたが、前原氏は『私に代表を辞めろと言うのと同じです』と言う。民進党の候補になかなか公認を出さなかったのは、小池氏側の完全なミスだった。世間では『排除』の印象が強くなり、せっかくできた風がどんどん逆風になってしまった」

 ――一連の政局をどう総括していますか。

 「どう考えてもこんな稚拙なやり方はおかしかったが、民進党のままで選挙に突っ込んでいけば、更に離党者が出て、40~50議席だと言われる状況。信を取り戻すことができなかったツケが一気に出たと思う。一方で、立憲と希望の比例票を足すと約2100万票で自民党を上回り、国民の期待は相当なものがあった」

 ――立憲、希望、民進の三つに分かれたが、もう一度「一つの固まり」を目指す考えは変わらないのですか。

 「立憲と希望に分かれたすっきり感で信を託した人がいるから、すぐに融通無碍(むげ)に一つになると『なんだ』と思われる。最終的には『政権交代可能な二大政党的体制』を目指すことを変えるつもりはない。まずは政党間で、お互いの候補者がぶつかり与党に漁夫の利を与えることはよくないという共通理解が必要だ」

 ――立憲の枝野幸男代表が独自路線の主張をとがらせていることについてどう見ていますか。

 「立憲としてどう足場を固めていくかを強く念頭においてやっていると思う。あまりとんがり一辺倒にはしない方がいいと思う」(聞き手=南彰、編集委員・沢路毅彦)


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by tomoyoshikatsu | 2018-02-23 12:05 | 政治 | Trackback | Comments(0)