託したい人から【 受け継ぎたい人へ 】In ナガサキ!!!

 「託したい人」から「受け継ぎたい人」へ――。被爆体験を語り継ぐ「家族・交流証言」のフォーラムが18日、長崎市長崎原爆資料館で開かれる。家族など身近に被爆者がいない「交流証言者」が初めて、被爆者から受け継いだ被爆体験を講話する。

 長崎市が2014年度に始めた「家族証言」事業を、今年度から「交流証言者」にも広げた。昨年7月以降、7人が被爆者と交流を重ねながら、被爆体験や思いを聞き取ってきた。18日のフォーラムでは3人の交流証言者と1人の家族証言者が語る。


 久家江光子(くがえみこ)さん(40)=長崎市=は中学校教諭として平和教育に関わってきた。子どもたちに「あなたたちが被爆者から直接体験を聞ける最後の世代」と伝える中で、自身も被爆者の体験を伝えていく必要を感じていた。仕事や子育てで時間に余裕はないが、「いま被爆者から話を聞いて引き継ぎをしないと」と危機感を覚え、交流証言者になった。

 田川博康さん(84)の体験を語ることになり、これまで10回以上にわたって話を聞いてきた。「自分にできるか自信がなかった」というが、話を聞いていくにつれ田川さんの思いに応えたいと思うようになった。「被爆2世でも3世でも身内でもない私に託そうという田川さんの思いは尊いものだと思う」。両親を亡くした田川さんの話を聞いて、息子をもつ自分に重なる部分があった。「お母さんはどんな気持ちだったんだろう」と涙を流した。体験を聞き取り、7千字、30分ほどの原稿にまとめた。

 体験を引き継ぐ田川さんは「被爆者が語るものとの差は何か。それは僕らの感情だ。感情を承継しようとする人が、どれだけ思いをくみ取れるかが勝負だ」と話す。「内容を肉付けして、原爆への憤りと情緒を理解してくれようとしている。引き継ごうという思いこそ尊いものだ」

 田川さんが体験を語ることにしたのは「協力する義務が僕にはある。原爆をどう引き継いでいくか、協力できるのは僕たちだけだ」との思いからだ。「この関係は死ぬまで続くでしょうな。積み重ねていくしかない。私はバックアップするだけ」と話す。

 フォーラムは18日午後1時半から、長崎原爆資料館ホールで。入場無料。長崎市は被爆体験を受け継ぐ「家族・交流証言者」と体験を託したい被爆者の双方を随時募集している。今年も7月に被爆者と証言者との交流会を予定するほか、スライド作成のためのパソコン操作研修や、アナウンサーによる話し方研修などもある。問い合わせは市被爆継承課平和学習係(095・844・3913)。(山野健太郎)


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by tomoyoshikatsu | 2017-03-17 14:09 | 反核 | Trackback | Comments(0)